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3回目のブログ【⻑男が大変な問題】

■親が亡くなったら

 親が亡くなった場合、⻑男が率先して相続手続きを行わなければいけない風潮が未だに残 っています。しかし遺産の分割になると⻑男であっても末っ子でも同じ割合となり、⻑男は 損な立場になってしまいます。 

 

■どうしてそうなるの?

 昔の⻑男は親の財産を全て相続する代わりに、兄弟たちが困ったら手助けする立場にあり ました。

 しかし戦後、昭和22年に家督相続制度が廃止され、それに代わって【法定相続制度】となり、⻑子でも末っ子でも相続財産は同じ割合になった、でも一番の問題はいまだに ⻑男は「お兄ちゃんだから」しなければいけないとしなければいけないと親も兄弟も思っているところなんです。

【恩恵】は少なく、しかし【義務】は多くが⻑男なんです。 

 

●知っておくべき解決策

 解決策は一つしかありません、それは遺言書です。

遺言書は【自筆証書遺言】と【公正証書 遺言】の2種類がありますが、今回は公正証書遺言をお勧めします。

 両親とも作成してもら うように⻑男としてお願いしてください。

 内容は⻑男に多くでもいいし、それは親の意思もあると思うので家庭によってそれぞれですが、書いてもらう事が必要なんです。 

 

★終活ジュニアにお勧めポイント

 公正証書遺言には必ず【執行者】を付けて下さい。

 これは遺言書通りに名義変更の手続きを 行う人の事です。

 絶対に⻑男は自分が執行者になる事だけは避けましょうね。他の子が「お 兄ちゃんが遺言書を親に書かせた」と思われるのを避ける為です。出来る事なら、遺言書を親が書いていることを知らないふりをしてもいいくらいです。