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40回目のブログ 【生活できなくなったお母さんの話】

■それは夫が亡くなった後に起こった

「先生、助けて下さい」という1本の電話から始まった

自宅に伺うと片付けられていない書類の山が

 

「半年前に夫が亡くなって、お金がないんです」

 

詳しく話を聞くと

夫が亡くなって県外の子供は葬儀の後すぐに帰ってしまい

一人取り残されたお母さん

 

一人で相続の手続きもできず、半年間自分の預金を切り崩して生活していたが

それも底をつきそうになっていた

 

「私が子どもに連絡して手続きしますね」私は子どもに話をしました

 

■仲の良い二人兄弟、それが問題となった

男の二人兄弟にそれぞれ電話すると

 

「三上さんお世話になります、忙しく何もできませんがよろしくお願いします」

 

とても大人の対応で二人とも低姿勢だったので、これなら問題なく手続きができそう

問題はこの後でした、、、、

 

私はまず財産目録(亡くなった父親の全財産を表示した目録)を作りました

父親の財産は自宅(1000 万円評価)と預金 500 万円で、その目録を子ども達に送った

 

子どもから電話があり

 

「三上さんありがとうございます。私達は無理をいいません、法定相続分だけでいいです」

 

、、、ん? ちょっと違和感を覚えました、そして恐怖はその後でした

 

「三上さん母を説得してほしいのですが」

 

「私達は自宅の一部をもらっても仕方が無いので、

自宅を売ってお金で分ける様説得してください」

 

■子どもは法定相続分を電卓で計算する

まず私達という事、仲良く子ども達は結託して話をしていると言う事

そして、最も怖いのは、実家を売る話を悪気なしにしてきたと言う事

それだけ法定相続分という法律が絶対と子どもは思っているんです

うちの子ども達は仲が良いから大丈夫 では無い事をお母さんは知りましょうね!

 

★どうすれば良かった?

相続の⺠法が改正されて、夫が亡くなった後、自宅は妻が相続出来て

自宅以外を子ども達と遺産分割するようになったんです。 これは朗報ですよ〜

そのためには、お父さんが元気なうちに遺言書を書く必要があります。

今日から早速夫に遺言書をお願いしてみましょう♪